6 畑作物産地形成促進事業、コメ新市場開拓等促進事業

需要拡大が期待される作物を生産する農業へと転換するため、実需者との結び付きの下で、対象作物の低コスト生産等に取り組む生産者を支援します。

畑作物産地形成促進事業

令和5年度補正予算額:180億円

支援内容

産地・実需協働プランに参画する生産者が、実需者ニーズに対応するための低コスト生産等の技術導入や畑作物の導入・定着に向けた取組を行う場合に、取組面積に応じて支援します。

対象作物

麦、大豆、高収益作物(加工・業務用野菜等)、子実用とうもろこし:40,000円/10a

加算措置

令和7年度に畑地化に取り組む場合、5,000円/10aを加算(畑地化加算)

採択基準

地域協議会単位で、取組面積等の評価基準(ポイント)に基づき、予算の範囲内で採択

対象となる主な取組メニュー

対象品目について低コスト生産等の取組メニューのうち、排水対策、土層改良、均平作業(傾斜均平)、畦畔除去の中から1つ以上を含めた3つ以上の取組を行うことが必要

  • 融雪促進
  • 新たに導入した品種に応じた栽培管理
  • ふく土・踏圧
  • 難防除雑草対策
  • 生育予測システムを活用した開花期・収穫期予測
  • 効率的・効果的な施肥 等
大豆
  • 大豆300A技術
  • 難防除雑草対策
  • 土壌診断等を踏まえた施肥・土づくり
  • 新品種の導入
  • 効率的な施肥
  • 均平作業(傾斜均平)
  • 摘心栽培
  • 畝間かん水 等
高収益作物
  • 生物農薬の活用
  • 農薬によらない病害虫対策
  • 農薬によらない土壌消毒
  • 農薬のドリフト対策
  • 化学肥料の使用量削減
  • 化学農薬の使用量削減 等
子実用とうもろこし
  • 排水対策
  • 均平作業(傾斜均平)
  • 堆肥の利用
  • 効果的な施肥
  • 農薬によらない病害虫対策
  • 生物農薬の活用
  • 難防除雑草対策
  • 化学肥料の使用量削減 等

コメ新市場開拓等促進事業

令和6年度予算概算決定額:110億円

支援内容

産地・実需協働プランに参画する生産者が、実需者ニーズに対応するための低コスト生産等の技術導入を行う場合に、取組面積に応じて支援します。

対象作物
  • 新市場開拓用米:40,000円/10a
  • 加工用米:30,000円/10a
  • 米粉用米(パン・めん用の専用品種):90,000円/10a
採択基準

地域農業協議会単位で、取組面積等の評価基準(ポイント)に基づき、予算の範囲内で採択

対象となる主な取組メニュー

品目ごとに3つ以上の取組を行うことが必要

新市場開拓用米・加工用米・米粉用米
  • 直播栽培
  • 疎植栽培
  • 高密度播種育苗栽培
  • プール育苗
  • 温湯種子消毒
  • 効率的な移植栽培
  • 作期分散
  • 土壌診断等を踏まえた施肥・土づくり 等

両事業についての留意事項

  • 令和6年産の基幹作が対象です。
  • 農業者等が実需者と販売契約を締結する又はその計画を有していることが必要です。
  • 麦、大豆、高収益作物については、加工用等の用途指定があります。
  • 本支援の対象となった面積は、令和6年度水田活用の直接支払交付金の戦略作物助成(麦、大豆、飼料作物(子実用とうもろこし)加工用米、米粉用米)及び都道府県に対する産地交付金の取組に応じた追加配分(新市場開拓用米 2万円/10a)の対象面積から除きます。
畑作物産地形成促進事業及びコメ新市場開拓等促進事業は農業経営基盤強化準備金制度の対象です。