地域の作物作付の現状、地域が抱える課題

本県は、畑作物の導入が困難な排水不良田が多い中にあって、排水対策やブロックローテーションなどを推進して麦・大豆等の畑作物の定着を図るとともに、飼料用米を中心とした新規需要米等による転作を進めているところです。
しかしながら、近年の米価の安定傾向が今後も続くと考える生産者が多いことや、飼料用米が多収品種でも収量が伸びていないなどの影響により、主食用米に作付けを戻す動きがみられています。米価の安定には、需給バランスの維持が必要であることから、水稲農家の所得の確保と経営安定のため、引き続き、需要に応じた生産・販売を推進していきます。
また、農業者の減少と高齢化が進み、耕作放棄地が増加する中で、農地集積による規模拡大及びコスト低減を進め、経営安定を図る必要があります。