米の需給に関する情報

主食用米から飼料用米へ転換しましょう 〜稲作経営の安定や需要に応じた米生産のために〜

2021年4月16日

このままでは3年産米価格は大幅に下落してしまいます

おもな理由1 需要は年々減少しています

国民1人・1年あたりの米の消費量

国民1人・1年あたりの米の消費量

 

おもな理由2 作付面積は減少していません

作付面積は減少していません

 

おもな理由3 新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの影響

価格は需給で決まります

米価は、6月末在庫量と相関しています。

過去に同水準の在庫量となった25、26年産では、それぞれ前年から60kgあたり、2,000円以上も下落し、26年産では多くの産地銘柄で60kgあたり1万円を下回りました。
※価格は農水省公表の相対取引価格より、税・包装代控除。令和2年産米は令和3年2月までの平均価格。

価格は需給で決まります

経営リスクを分散させるため、飼料用米などへ転換しましょう

稲作経営の安定や需要に応じた米生産のために主食用米から飼料用米へ転換しましょう

米価の下落が懸念される中、飼料用米は安定した収入を得ることが可能です。
すでに主食用として作付けたコシヒカリ等の主食用品種でも飼料用米として出荷することが可能です。
さらに、地域協議会や市町村で飼料用米への助成措置を設けている場合、さらなる助成を受けることができます。

飼料用米と主食用米(販売単価別)の10aあたりの収入比較(試算)

飼料用米と主食用米(販売単価別)の10aあたりの収入比較(試算)
  • 飼料用米および主食用米の収量は令和3年産の県平年収量(525kg/10a)より算出
  • 主食用米の販売単価が、令和2年産から下落した場合を想定して試算
  • 手数料として販売単価から主食用米は500円/60kg(俵)、飼料用米は3.1%を差し引いて試算

飼料用米に取り組むことで受けられる助成金額と内容

緊急転換加算 3,000円以内/10a

(要件)飼料用米、米粉用米、WCS用稲、新市場開拓用米、加工用米の合計作付面積が令和2年度から拡大した面積に応じて交付(令和3年産の新たな助成)

生産性向上加算 6,000円以内/10a

(要件)コスト低減や作業の効率化等に取り組むこと

複数年契約加算 12,000円/10a

(要件)複数年(3年以上)の販売契約を締結し、コスト低減や作業の効率化等に取り組むこと

戦略作物助成 55,000円〜105,000円/10a(標準収量の場合 80,000円/10a)

過去実績から標準単収以上の収量が確実だったと認められる者には、自然災害等の場合でも、特例措置として標準単価(8万円/10a)で支援

多収品種を作付けるなどにより、高い収量を得た場合、収入はさらに増加します。

稲作経営の安定や需要に応じた米生産のために、主食用米から飼料用米へ転換しましょう

当ホームページでは、水田農業経営に関する各種情報を掲載しているほか、飼料用米を作付けた場合の収入試算等も可能ですので、ぜひご活用ください。

稲作経営の収入試算